プラカードの作り方(上級編)

Googleなどの検索エンジンで「プラカード 作り方」「プラカード 手作り」と検索する方が多いので、プラカードを作り続けてきた弊社のノウハウの一端を初級編(AタイプBタイプ)・中級編・上級編に分けて提供いたします。
上級編では中級編で作成したプラカードに改良を加え、更にイベントナガノの「光らないプラカード」で使用しているテクニックも用いることによって実用性を上げたプラカードを紹介します。

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材料・工具紹介(中級編から追加する材料のみ紹介)

中級編で作成したプラカード

● クリアファイル(A4サイズ・透明)

● トラスネジ(ボルト・M6 x 25mm) 2本

● 蝶ナット(M6) 2個

工具は電動ドライバー(安いものでOK)・M6サイズのドリル(安いものでOK)・セロテープ(OPPテープ)が必要です。

トラスネジはネジ頭が広いため、プラカードを固定した時に安定します。長さはプラダン+棒の厚さ+0.5~1cmの物を用意してください。それ以上長くても使えますが、ボルトが飛び出るので不向きです。サイズはM6(直径6mm)が細すぎず・太すぎずで使いやすいと思います。

STEP.1 クリアファイルを三角形にカットする

STEP.1 クリアファイルをカットする|プラカードの作り方(上級編)

クリアファイルの3辺をカットし、20cm × 30cmのフィルム2枚を作成します。
さらに6等分し、10cm × 10cmの正方形を作ります。多少サイズがずれても問題ありませんが、直角の長方形になるようにカットしてください。

さらに対角線でカットし、二等辺三角形のフィルムを4枚作成します。
最後に直角以外の角を5mmほどカットしてください。

※フィルムが透明なため、写真では黒いガイドラインを加えています。

STEP.2 カットしたフィルムを四隅に取り付ける

STEP.2 三角形を四隅に貼り付ける|プラカードの作り方(上級編)

二等辺三角形のフィルムを写真のようにプラカードの四隅に取り付け、コーナーにします。
対角線の部分以外をテープで固定してください。セロテープよりも幅の広いOPPテープの方が強固に固定できます。

STEP.1で直角以外の角を少しカットしましたが、カットしたギリギリまでテープを貼ると、印刷物をスムーズに出し入れすることができます。

※コーナーが透明なため、写真では黒いガイドラインを加えています。

STEP.3 ネジを外し、外した穴をドリルで広げます

STEP.3 穴を空ける|プラカードの作り方(上級編)

中級編で作成したプラカードのネジを外します。

写真に示すように小さな穴が空いているので、電動ドライバー+ドリルを使って穴を広げます。
※ドリルで穴を広げる際、棒の下に当て木をしたり、反対側からも広げるとキレイな穴になります。

※プラカードを分解しない場合は、STEP.3以降の作業は必要ありません。しかし、ナットを利用したほうが強固に固定できるため、電動ドライバーをお持ちの方にはこの方法をおすすめします。

STEP.4 穴にボルトとナットを固定する

STEP.4 穴にボルトとナットを固定|プラカードの作り方(上級編)

プラカードの表面からトラスネジ(ボルト)を差し込み、裏面(棒側)から蝶ナットで固定します。
※蝶ナット側にワッシャーがあると、より強固に固定できます。
※一般的のナットでも代用できますが、スパナなどの工具が必要となるため、弊社では手で回せる蝶ボルトをおすすめしています。

STEP.5 印刷物を差し込んだら完成です

STEP.5 印刷物を差し込んだら完成|プラカードの作り方(上級編)

印刷物(POP)をコーナーに差し込んだら完成です。

中級編でプラダンの大きさを印刷物のサイズ+6mmとしたことによって、フィルムを取り付けても印刷物の差し込みが容易に行えます。ゆるい場合や風の強い所で使用する場合は、ダブルクリップなどで数か所固定してください。

なお、印刷物をそのまま使用しても良いのですが、ラミネート加工を施したほうが硬いため強固に固定でき、印刷物が外れにくくなります。

STEP.6 分解できます

STEP.5 分解できます|プラカードの作り方(上級編)

この上級編プラカードは分解できますので、持ち運びが便利です。ただ、ボルト&ナットを無くすとただのプラダンになりますので、無くさないようご注意ください。

上級編プラカードの改良と「光る/光らないプラカード」のご紹介

前述の通り、この上級編プラカードは弊社で販売している「光らないプラカード」とほぼ同等の機能をもっています。更に改良すればより近くなるため、その際は「光らないプラカード」のページを参考にしてください。

上級編プラカードを複数作る場合、ネジ穴のピッチ(間隔)を一定にすればプラカードと棒の組み合わせが自在になります。長い棒と短い棒を用意しておき、使用環境に合わせて取り替えることもできます。
プラカードを90度回転させ、棒に合わせてネジ穴を1つ増やすことで縦方向の印刷物も掲示できます。
ただ、プラダンにはダンボール特有の段差があり、同じピッチで穴を空けるのはかなり難しいです。そのため、同じピッチで穴を空ける場合は少し大きめ(M7~M8)に空けると良いです。穴が大きすぎた際は、ワッシャーを挟むなどの対策を施してください。

今回、クリアファイルで作成したコーナーをテープで固定しましたが、雨天時でも長時間使用できるよう強固に固定する場合は大型ホッチキスで止めるか針と糸で縫ってください。その際、のりしろ分プラダンを少し大きめに切ってください。


「光らないプラカード」では、更に以下のような工夫を施しています。
● 今回のプラカードよりも厚いプラダン・棒を使用しているため、より安定したプラカードとなっています。
● ナットをプラカードに組み込んでおり、ネジだけで固定でき、組み立てに要する時間も上級編より短いです。
● ピッチをすべて同じにしているため、伸縮ポールだけでなくA看板や複数取り付けポールなど様々なアタッチメントに取り付けられます。

A3サイズは工具があれば比較的簡単に作れるのですが、A2サイズ以上になるとコーナーの固定や中心部の抑えが弱くなったりするので、固定箇所を増やしています。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。無料のプラカード作り方講座はココまでとさせていただきます。
これらのプラカードを実際に作成、使用された方はその感想などをいただけると社員一同大変喜びますし、製作の励みとなります。逆に改良点やご要望などありましたら、より便利なプラカードを作る際の参考にさせていただきますので気軽にお申し付けください。

また、プラカードを多用する方は是非イベントナガノが作成・販売している「光るプラカード光らないプラカード」の導入をご検討ください。
販売だけでなく、レンタル品も数多く用意していますので、シチュエーションに合ったプラカードを提案させていただきます。

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