案内スピーカー・光らないプラカード等を運用するにあたり作成した設置計画書を公開いたします。
案内スピーカー+光らないプラカード設置計画書 - 諏訪湖マラソン2024
2024年 10月 27日に長野県の諏訪湖を一周する「第36回諏訪湖マラソン」が開催されました。
案内スピーカーや光らないプラカードなどイベント運営グッズの運用プラン作成・弊社スタッフによる運用にてスタート・フィニッシュエリアの運営サポートを担当させていただきました。
マラソン大会などの大型スポーツイベントではスポーツボランティアのご協力が不可欠です。
ボランティアの皆様には当日業務内容を説明することになりますが、説明不足になってしまうことやうまく伝わらないことは多々あります。
しかし、案内スピーカーによる自動アナウンスを利用することにより、参加ランナーへの案内に加えてボランティアの皆様への業務内容の周知もはかれるので、大型イベントの運営には欠かせないアイテムと言えます。
また、案内スピーカー・光らないプラカードともに形容かつ組み立て/分解が可能なため、大量に持ち込み、簡易に設置/撤去ができる点も利点の一つです。
第36回を数えるこのハーフマラソン大会は参加者が7000人にものぼり、スタート・フィニッシュエリアやトイレの待機列、手荷物預け場所などは大変混雑します。これらの場所で案内スピーカーによる繰り返しの案内を行うことで、スムーズな人の流れやわかりやすい待機列の整理を実現しました。
( 修正 / 投稿)
トイレ3基につき待機列を一列としました。トイレ1基ごとに列を作った場合、回転率の差や使用不可になるトラブルなどによって不公平感が発生します。
そのため、本大会ではまとめて列を作ることでトラブルにも対応できるようにいたしました。
案内スピーカーを使用して並び方を繰り返し案内しつつ、列の最後尾がわかるようにランナーの皆様にプラカードを持っていただきました。
また、案内スピーカーで他のトイレもご案内することで1ヶ所のトイレへの集中分散を図りました。
トラック2台につき1本の自立プラカード+案内スピーカーを用意しました。
トラックに預ける前に袋へのシール貼り付けを繰り返しお願いすることで、貼り付け作業のお願いなどスタッフの手間を軽減するとともに手荷物を預けるのにかかる時間の短縮にもつながりました。
手荷物預かり所の説明を案内スピーカーで行いました。
同じアナウンスの繰り返しはスタッフではなく、案内スピーカーに任せることで楽な運営ができます。
同じ文言を繰り返していると順番や左右を間違えてしまうといったミスもなくすことができます。
スタッフは問い合わせおよびイレギュラー対応に専念できるため、スタッフ数を減らすことにもつながります。
また、案内スピーカーは軽量のため頭上より高い位置に設置することができ、遠くまでアナウンスを伝えることができます。
スピーカーの位置が低いと音声が人に吸収されて聞こえにくくなるので、多くの人が集まる場所では案内スピーカーは便利です。
スタート前、ランナーの整列場所である諏訪湖イベントホール近くに自立プラカード+案内スピーカーを設置し、整列前・整列中・整列終了後の3パターンのアナウンスをリピート再生しました。
● 9:20までは路上に出ないことを中心にアナウンス
● 9:20~9:45は指定の時間までに整列していただくお願いとスタートブロックの説明
● 9:45以降は最後尾にお並びいただく案内
案内スピーカーは軽量でポケットに入れて持ち運んでも作業に問題が無いため、パターンごとの音声を入れた案内スピーカーを用意し、時間になったら交換&電源オン/オフすることでアナウンス音源の入れ替えを行いました。
動画は9:20までの路上に出ないことを中心にお願いするアナウンスです。
メイン会場から出てすぐの交差点はランナーが集中するため、ブロックごとの方向指示を入れたわかりやすいアナウンス音源を用意しました。
多くの人が立ち止まり流れが悪くなることが混雑の一番の原因のため、ランナーが立ち止まること無くスムーズに移動できることで、混雑を緩和するように努めました。
フィニッシュエリアはフィニッシュ後のランナーで混雑しやすいため、案内スピーカーで繰り返し案内しました。
応援している方の観戦の妨げにならないようにプラカードは使用せず、案内スピーカーだけを自立させてアナウンスを行いました。
ランナーのスタート・ゴールを計測するための計測チップの回収はマラソン大会では必須の作業で、フィニッシュ後可能な限り早く回収することが望まれます。
効率よく回収するためアナウンスは案内スピーカーに任せ、スタッフは回収(取り外し)のお手伝いと、フィニッシュエリアのスペース確保に集中して作業しました。
手荷物返却所では近付いてくるランナーのゼッケンを見て荷物をストックヤードから返却カウンターへ準備します。 そのため、ランナーには遠くからでもゼッケン番号が見えるようにしていただく必要があります。
このアナウンスを案内スピーカーで行い、スタッフは手荷物を準備・返却する作業に専念できました。